働く3児の母、きっかです。
今日は、多くの親御さんが頭をかかえる問題
『子供の忘れ物』についてお届けします。
まずは、そもそもですが
子供は忘れ物をする生き物。
という事を念頭にお読みいただければと思います。
自己管理が苦手な子に翻弄される毎日
お母さん達の会話の中で
うちの子、忘れ物が多くて・・・
という声が多くあがります。
うちの男子もです。
そんな『こどもの忘れ物問題』ですが
小学校低学年のうちは、学校の準備などを親が一緒にサポートしてあげる事もあります。
でも、4年生、5年生、6年生、中学、、、と学年が上がるにつれ、本人に緊張感が無くなる事もあり忘れ物が増えてくる傾向があります。
忘れ物と言っても様々ありますよね。
子供の忘れ物に親が頭をかかえるのは、子供が学校で困っているのではないか。と心配するからですよね。
忘れ物をして先生に怒られていないかな・・
給食袋を忘れてしまって、ひとりだけご飯を食べれなかったら・・・
などと、わが子の可哀そうな場面を想像してしまって、いてもたってもいられなくなるのが親心ですよね。笑
でも、それじゃあ親の方が疲れてしまいます。
子供は忘れ物をした経験から要領を覚えていく
子供さんの性格も関係してきますが
そもそも子供は広く物事を考えるのが苦手です。
だからこそ、自己管理の修行中なんです。
低学年(1年生~2年生)のうちは、一緒に持ち物をチェックしたり大いにサポートしてあげてください。でも、ここで大事なのが『親がやってあげる』のではなく、一緒にやる事です。子供さんの準備した物を、一緒にチェックしてあげるのがベストです。
そのうち、準備の要領を覚えて一人でも準備ができるようになります。
そのまま3年生くらいになると、たまに声掛けするだけで良くなります。
でも、高学年になっても自己管理ができていない事が多くあります。
それは、緊張感がなくなる事が大きい原因でもあります。
新しい学校で何も分からない一年生は『間違えないようにしなきゃ』『正しくいなきゃ』と不安が大きく、お母さんにサポートを求めてきます。
でも、高学年になると「なくても困らない」事を覚えます。
宿題を忘れても、一日くらいでは怒られない。
朝学校に行ってから急いでやればセーフでしょ。
箸を忘れたから、職員室でもらってこよう。
昨日持ち帰らなかった箸を洗って使おう。
という具合に、忘れ物をした経験から要領を覚えていきます。
もちろん、普段から自己管理が出来てきている子は「忘れ物をしている人を見て要領を覚える」子もいます。笑
忘れ物も経験。声掛け以上のサポートはしない。
子供は自己管理の修行中です。
親がずっと子供の持ち物の管理をしてあげていたら、お子さんは経験を積むことができません。
経験を積まなかったお子さんは、自分の物が自動的にランドセルに入っている事に慣れてしまいます。
わが子が社会に出ても、持ち物チェックしてあげるなんて嫌だよね。
いつまでたっても親の方が『今頃、忘れものをして困っていないかな・・・』と心配しているなんて、ストレスですよね。
だから、2年生を過ぎたら声掛け程度にしておきましょう。
『鉛筆削った?』
『今日は雨が降るから傘持って行ってね。』
最初は、それができていただけでも褒めてあげると子供は自信がつきます。
また初めての事が出てきたら、最初の内はサポートしてあげてもいいです。
サポート期間が終わったら、たまの声掛けで様子をみましょう。←サポート期間って。笑
子供の忘れ物対策でNGな事
お子さんの忘れ物対策で
ついやってしまいがちな事ですが、下記はやめましょう。
✖ 忘れ物を届ける
✖ 怒る
✖ 声をかけない
✖ 忘れ物を届ける
心配でいてもたってもいられない気持ちは分かります。でもここはお子さんの経験と思って忘れ物を届けるのはやめましょう。
多くのお子さんは、一度忘れ物をして困った経験があれば、次からは意識して忘れないようにします。(困らなければ次からも忘れますが。笑)
経験を積むことが大切です。
そして、忘れ物をしないという『人として基本の部分』は小学生~中学生の内に養っていくものです。
✖ 怒る
怒りたい気持ちは非常によく分かります。笑
あんなに言ったのに何で忘れたの??!!って気持ちになりますよね。
でも、怒る事は何の解決にもならないどころか、お子さんの自信が無くなってしまいます。お子さんもわざと忘れ物をしているわけではありませんからね。
最近の子って、授業も多いし持ち物も多い。おまけにやる事もやりたい事も山ほどあるんだよね。
✖ 声をかけない
最初から本人任せは、忘れ物しがちな子供さんにはNGです。
子供は、親御さんと一緒に持ち物をチェックする経験から始まり、どんどん自信をつけていきます。
そのうち、たまに声をかけるだけで大丈夫になります。
でも、もし解決できない問題が起きた時でも声掛けができていないと、忘れ物をする事にも困らない性格になってしまいます。
子供任せで自立できる子供さんもいますが、忘れ物が心配なお子さんならなおさら声掛けしてあげることがとても大切です。
子供の忘れ物対策
ただ漠然と忘れ物をしないように気を付けていても、どうしても忘れ物や無くしものをしてしまうのは、まだ管理ができていないからですよね。
だからこそ日頃の生活の中で、規律を正す事が大切です。
『規律を正す』と言っても、厳しくしつけをするという事じゃないですよ。
物の場所を決める
・宿題をする時の学習用具の位置を一定にさせる。(筆箱や、消しゴム、コンパス等は自分から見て左上に置く等)
・手袋は使わない時は、ポケットに入れる等。
・宿題を渡されたら、プリントやノート・ドリル等すぐに決まった場所に入れる。(ランドセルの連絡袋の中など)
持ち物の帰る場所を決めておくと、探しやすいし、無くしにくいよね。
流れを決める
学校から帰ったらランドセルをどさっ!と置いてゴロっと寝る。
これではいつまでたっても自立しませんよね。
まずは、コートを掛ける。
使用済みのマスクやハンカチを洗濯場に持っていく。
給食袋やお弁当を洗い場に持っていく。
学校から渡されたものを出す。
面倒なようですが、これらを全部やっても1分で終わります。
身の回りをすっきりさせると、気持ちよく宿題に取り掛かれます。
やる事をやったら、心おきなく羽を伸ばせる事を身に着ける習慣にもなります。
部活や、宿題で忙しいのは分かりますが
そうした流れを生活の一部にしてしまえば、うっかり無くしものやうっかり忘れ物も減らせます。
学校に行ったときの流れや、学校から帰るときの流れも一度話し合ってみるのもいいですね。
ランドセルに手提げ袋を入れておく(おまけ)
持ち物が多い時に、あれもこれも全て手に持って運ぼうとする子がいます。
買い物帰りのお金持ちみたいな図ですね。
確かに最近の小学生は持ち物が多いんですよね。
そこで、ランドセルに折り畳みの「手さげ袋」を入れるという案もあります。
持ち帰る物が多い時。
ランドセルの中がいっぱいで「もう入らない」という時のお助けアイテムとして、一緒に選んでみてもいいですね。
子供のやる事を複雑化するよりも、
まずは「手提げ袋」ひとつをランドセルに入れてみると安心材料になるかもしれません。
ランドセルに入らない物をポイポイ入れれるよ。
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