空っぽになったお腹を触ると悲しい気持ちになる事もありましたが、仕事や母親業は待ったなしで、日常は変わらず続いていました。立ち止まっている暇がなかったのが救いだったのかもしれません。子供達は元気で、まだまだ手がかかる。改めて普通の日常がとても幸せな事だと感じていました。手術から一週間後、
中がキレイになっているか病院で診てもらうと、順調に回復しているようでした。
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やっぱり子供が欲しい
流産の手術からちょうど1か月。
月経がありました。
お腹に来てくれた命が亡くなって
1か月しか経っていないのに、人間の身体ってすごいなぁ・・・
と、感心すらしていました。
と同時に、まだ3人目の子供をあきらめきれない気持ちが湧いてきていました。
赤ちゃんの心拍が確認されるまでの長い期間はとても心配でそわそわするし、
赤ちゃんが無事なのか流産したのか分からない時はあんなに辛かったのに、
流産の手術はあんなに悲しかったのに、
やっぱりまだ、妊娠を諦めきれませんでした。
その気持ちを夫に伝えると、
ここ最近の私の辛い気持ちを労わって理解もしてくれました。
本当に幸せな事だと思います。
月経を一回見送る
手術から一週間後の診察で
『一回生理を見送ったら、子作りしてもいいですよ。』
と、産婦人科の先生が言っていました。
流産の場合は、本当にお産したわけではないせいか子作りの解禁が結構早いんですね。
普通に後陣痛はあったけどね・・・
術後からちょうど1か月で生理がきたので
何となく気持ちの切り替えができました。
妊娠したくても
本当に排卵しているのか甚だ疑問に思うところでしたが、
お互いにプレッシャーにならないように、
あまり深く考えずに自然に子作りを再開しました。
次の子を授かったとしても
亡くなった子の生まれ変わりだとは思っていませんでした。あの子は『あの子』でしかないしこの子は『この子』でしかないと思っています。
そして、次の生理予定日から
またそわそわする時期がやってきました。
長い長い『そわそわ期』を過ごし、
そして
妊娠検査薬で『陽性』を見る事ができたのでした。
命は奇跡の連続
自分には起こるはずもないと思っていた
『流産』
現実に経験した私の体験談はこれで終わりになります。
この9か月後、
無事に3人目の子供を出産し
すくすくと育っています。
子供を授かる事の奇跡。
十月十日お腹で育ってくれる事の奇跡。
心臓が動いて、呼吸をして
生まれてきてくれる事の奇跡。
沢山の奇跡が合わさって
ひとりひとりの大切な命が生きています。
人は愛で育っています。
どうか、世界中の子供達が
たくさんの愛を受け、育っていける
世の中でありますように。
kikka
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