赤ちゃんの心拍を確認しに行ったものの繋留流産の可能性を伝えられ、また1週間待つことになりました。それまでの時間は、私にとって「希望」「信じる」よりも、「覚悟」「心の準備」の期間だったように思います。
どこかで儚い期待はありました。
ネットで「繋留流産 心拍 」と検索してみては、結局は心拍が確認できてめでたしめでたしな体験談を見てみたり、または流産の手術の体験談を見て怖くなったり……
それにも関わらずお腹の子どもへのいとおしさは増すばかり、流産の疑いが強くなった今でさえ無意識にお腹に手を当てていました。
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母の覚悟と『命として成立しなかった赤ちゃん』
心拍がないと伝えられてからも愛おしさは変わらず、それがさらに苦しかったです。
そうしながらも、次の診察を期待して迎えるほど強くはなれなかったので
「期待するな。」
と自分に言い聞かせていました。
矛盾してますね。
そして迎えた診察。
おそらく、10週の終わり。
病院で説明をうけ内診台に上がった時にはやはりどこか祈るような気持ちになってしまっていました。
ため息のような深呼吸をし、目をつむって身をまかせました。
先生が超音波を入れ、念には念を。という感じに角度を変えたり刺激したりしているのが伝わってきました。
刺激してみたら赤ちゃんが動く可能性もある、という事でしょうか。
内診が終わり、診察室へ行くと厳しい表情で先生が口をひらきました。
その瞬間、少しだけ残っていた期待がなくなり、私は覚悟を決めました。
先生「残念ですが、赤ちゃんは亡くなっているようです。もう、流れかかっています。出血はなかったですか?」
私「いいえ、いつもと変わりません。」
先生「胎嚢が崩れてきているので出血してもおかしくありません。」
と、超音波写真を見せてくれました。
崩れてきている胎嚢の中に赤ちゃんは、まだいました。
居心地悪いかな。
私のお腹ではダメだった?
会いたかったな。
写真の中だけでも会えて嬉しかったような、でも見たくなかったような複雑な気持ちでした。
繋留流産は染色体異常によるもの
先生は
10人いたら1人~2人は染色体の異常で、お腹の中で育ちません。
つまりこれが流産です。
と言いました。
染色体異常の多くは、命として成立せず流れていく定めだという事。
染色体異常でも命として成立したものは、障害を持って生まれ、生きていく事。(短命の場合もあるとのこと)
あまり詳しくないのですが、
トリソミー等の場合は染色体異常ですが、命として成立し立派に生まれる、という事のようです。
今、出血が始まっているのであれば自然に流れるのを待ってもいいが、出血や予兆がない場合は、手術をした方がいいという事。
1週間以内に部分麻酔で掻爬手術(そうはしゅじゅつ)をするという事。
などが告げられました。
正直、私は痛みに弱いので手術は全身麻酔がよかったのですが、そのクリニックでは、全身麻酔は回復に時間がかかるため入院になるという事でした。
(全身麻酔でも日帰りでやるところもあるようだけど…。)
やはり上の子供たちが心配なので例え一泊でも入院は避けるしかないと思った私は
後日、局部麻酔で日帰り手術をするという事で了解しました。
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